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私たちは、ウイルスという目には見えない最強の感染体の謎を解明すべく日々研究を行っています。
一言にウイルスといっても、その姿形や感染の仕組みはさまざまです。現在、私たちが対象としているウイルスは、人をはじめ動物に感染するウイルスで、遺伝情報としてリボ核酸(RNA)をもつウイルスです。
私たちはこれをRNAウイルスと呼んでいます。 なかでも、ボルナウイルスが主な研究対象です。
私たちの研究の出発点は、ウイルスがどのようにして増えるのか、なぜ病気を引き起こすのか、また私たち生き物と進化上どのような関係を保ってきたのかなど、ウイルスとウイルス感染症の基本原理を明らかにすることです。
一方で、ウイルスは生物に感染しなくては子孫を増やすことができません。そのため、ウイルス研究はウイルスそのものを知ることにとどまらず、広く生命科学の基盤を明らかにできる研究領域です。
私たちの研究室で得られた成果も、細胞生物学、神経科学、免疫学、RNA学そして進化学など、非常に幅広い研究分野に影響を与えています。
さらに、最近では、RNAウイルスがもつユニークな性状を利用して、遺伝子治療などへの応用が考えられるウイルスベクターの開発研究も行っています(研究の詳細に関してはこちら)。
本研究室では、ウイルスの本質を探り、ウイルスと生物のつながりを理解することで、”ウイルスとは何か?”という命題の答えに少しでも近づきたいと思っています。
大学院生にはできる限り独立したテーマで研究を進めてもらうようにしています。
また、研究室の方向性のなかで、面白そうなテーマを自分で探り出し、自ら研究を進めてみる経験も私の研究室では推奨しています。研究は経験です。実際に手と頭を動かしてみなくては何もわかりません。大学院生には、自ら考え自ら研究を進めることができる研究者になれるようにサポートしたいと思っています。ウイルス研究に興味のある方は、是非一度、私たちの研究室に足を運んでみて下さい。